さて、2014年最後の更新は、毎年恒例のルアーオブザイヤーです。個人的に大活躍したルアー、記憶に残るキャッチをもたらしてくれたルアーを選んでいるわけですが、今年はちょっといつもと違う視点で2つのルアーを選びました。
一つはデプスのマツバズ、もう一つはアイマのUSバズです。実は個人的には、昨年に続き、今年も腱鞘炎になるぐらいワッパープロッパーを投げすぎたせいで、これらの2つのバズを投げる機会を逃してしまい、それほど釣果に恵まれたわけではありませんでした。ただ、この2つは久しぶりに登場した名品バズだと思うので、ルアーオブザイヤーに選出しました。
世の中にはたくさんのシングルバズベイトがありますが、ほとんどのバズは市販の同じペラを付けたものばかりで、それはそれで使えないわけではないですが、オリジナリティにおいては物足りないものがほとんどです
今年発売されたこれら2つのバズは、まさに甲乙付けがたいよくできたバズベイトです。2つのバズベイトに共通して言えることは、釣れる”音”にこだわって作られている点です。共に琵琶湖のビッグバスをターゲットにしているだけに大きめのフックが付いている点もボク好みです。
そもそもバズベイトの命はプロップです。2つのバズベイトが興味深いのはともに左右非対称のオリジナルプロップを採用している点です。ともにメッキではなく、アルマイト処理をしているのも音にこだわった結果でしょう。
マツバズは一見するとセンターバランスのノーマルタイプのプロップですが、厚みが0.7mm、左右非対称の形状でさらに大きい方のペラに鉛シールを貼ることでトルクフルな遠心力を生み、大きい方のペラだけシャフトに接触します。
オリジナルのリベットやバズベイトでは異例の1.8mmワイヤを採用し、プロップの摩擦係数を大きくして、スクイーク音を発生させます。
USバズはオフセットタイプの0.7mm厚の左右対称形状、マツバズよりも一回り大きめのプロップとなっています。やはり大きい方のペラだけが1.2mmのシャフトに接触します。廃盤ながら一部のマニアの間では名品として愛用されているエクスキャリバーのバズベイトをリファインしたような感じですが、オリジナルのリベットで、リベットとペラの接触面を大きくする”目から鱗”のアイデアが素晴らしいです。
面白いのはマツバズが左回り、USバズが右回りなので、これら2つをセットして用意すれば、かなりマニアックな攻略が可能となると思います。
ルアーオブザイヤー2014
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