最近、ズームは定番シリーズを次々とビッグサイズにしてリリースしています。例えば、スーパーフルークの7インチバージョンのマグナムスーパーフルークや、フィネスワームのバルキーバージョンのマグナムフィネスワームなどです。
年別アーカイブ: 2008年
スプロのワンテン
今季、マイク・マクリーランドは絶好調でした。ワンシーズンを通しての総重量で競うヘビーウェイトランキングではKVDを抜いてトップでした。初戦のハリスチェイン戦では見事優勝(エリート戦3勝目)し、第4戦終了時点ではAOYレースもトップ(最終的には3位でフィニッシュ)を走っていました。このとき、話題となったのが彼が使っていたというプロトのジャークベイトでした。
その後、そのジャークベイトはマイク・マクリーランドのシグネイチャーモデルとして、マクスティック110(ワンテン)という名でスプロから発売されました。かなりメガバスのワンテンを連想させるボディーデザインですね。ヴィクセンの秘密 その4
ヴィクセンの命はそのポリカーボネイト製のボディーが奏でるラトル音なので、ボーンカラーでも中身はクリアボディーで、ナチュラルABSを使用していません。最近は日本でもボーン素材の持つ隠れた有効性が見直されていますが、軽いナチュラルABSが必ずどんな場合でも優れているというわけではありません。
そもそも、メーカーがカラー別にクリアボディーとボーンボディを使い分けてきた理由は、ナチュラルABSの方が安価で、しかもクローム系のメッキ処理をするのに適していたからです。ただし、それはプラドコ等の大きなメーカーが一度に大量にルアーを作るから素材を使い分けてコストダウンができるわけで、1回に数千個単位から1万個程度しか作らないようなメーカーでは、むしろ同じ素材で作った方が製産効率がよくなります。そして、何よりも同じ素材で作った方が同じバランスでクオリティーが均一になります。考えてみれば、同じルアーでカラーによって深度やアクションが違う方が不自然です。
アメリカではヴィクセンのボーンカラーは人気カラーの一つで、ボクも大好きなカラーです。白でもパールホワイトでもなく、ゴースト系でもない乳白色のこのカラーは、クリアウォーターからマッディウォーターまで、ローライトからハイライトコンディションまで、不思議とよく釣れます。日本ではボーン素材ばかりがクローズアップされていますが、ボーンカラーもそろそろ流行ってきそうな気がするのですが・・・。
ヴィクセンの秘密 その3
ヴィクセンはテール部に大きなウェイトボールがあるのみなので、サミーのような立ち浮き姿勢を想像する人がいるでしょうが、実は水平浮きのペンシルベイトです。水平に浮くのはフックが3つ付いているので、ベリー部のフックの重みと、ポリカーボネイトの厚い壁でできた重いボディのおかげです。浮きすぎず、沈みすぎずの絶妙なフローティングレベルで、着水時に水中に突っ込みすぎず、跳ねることもなく、シャローのブッシュカバー狙いでも根掛かりすることなく完璧にキャストが決まります。
ヴィクセンのサイズは4番サイズのトリプルフックが3個取り付けられる最小のサイズです。互いにフックが絡み合わないギリギリのセッティングです。仮にフックハンガーが横向きでなく、縦向きになっていれば、フック同士が絡んでしまうぐらいの微妙な距離です。バイトの際に跳ね飛ばされることも少なく、どこにバイトしてきても、フッキング率が高いのが利点です。
ヴィクセンはグラスロッドで操作するのと、カーボンロッドで操作するのとで、アクションの切れに違いがあって、ラトル音にも違いが出ます。言葉ではうまく説明できないのですが、グラスロッドでゆっくり力強くアクションを加えたときに発生する音が、本当によく釣れる気がします。言い換えれば、この音がしないと釣れる気がしないぐらいです。うまく動かすと、移動距離を抑えて、左右に大きく首を振らせることができ、フロントのフックがボディを削って、フックマークがくっきりと出てきます。過去には最終的に穴が空くまで使い込んだものもあります。
アメリカのニューブーム その2
ビッグブレイクの兆しがあるリップレス・ジョイント・スイムベイトですが、何も最近出てきた新タイプのルアーというわけではありません。カリフォルニアでは以前からトリプルトラウト(写真)をはじめとして、ビッグベイトの1ジャンルとして確立されていました。ウッド製または発泡ウレタン製のインディーズものがほとんどで値段も高く、広く全米で受け入れられるものではありませんでした。それが昨今の使いやすい食べ頃サイズのスイムベイトブームで、小型で使いやすく、20ドルを切るお手頃価格のマジックスイマーが注目され、見事エリート戦でバッチリはまってしまったというわけです。
ところが、最近の流行のお手頃食べ頃のプラスチックものも、実はずっと以前からあったのを覚えているでしょうか? それが世界中で100万個を売ったという”テレビでお馴染み”シリーズのキックテールです。キックテールはリップ付きとリップ無しがあって、ボクも初めてテレビで見たときは衝撃を覚えたもので、リアクションバイトで通販で買ったしまいました。その後、日本でもショップで売られるようになりましたが、なぜか大きなブームになることなく、数年が経ち、その後、なぜかキャステイクソフトベイトとのコラボで、プラチナ・キックテール(写真下)という名で、リアル?なカラーになって再び日本のショップにも並びました。それでも、なぜか定着することなく今に至っています。スプロのBBZ-1シャッドなんか、キックテールの欠点でもあったジョイント部を補強し、折れやすかったテール部をソフトなボディに変えたぐらいで、基本的な部分はキックテールそっくりです。もちろん、ルックスも全体的によくなっていますが・・・。アメリカのニューブーム その1
確かにアメリカにも流行は存在しますが、一過性で終わることが少なく、そのまま定番として残ります。また、流行も意図的に作られるというよりは、本当にいいものが生まれ、トーナメント等でタイミングよく紹介されたときにだけ大きなムーブメントとなります。
今年から来年にかけてのアメリカの注目のルアーといえば、やはりセビルのマジックスイマー(写真上段:下)から始まったリップレス・ジョイント・スイムベイトでしょう。マジックスイマーをS字系と紹介している雑誌等をたまに目にしますが、マジックスイマーはS字軌道で泳ぐルアーではないので、S字系と呼ぶのは間違いです。ボディをクネクネさせながらも、真っ直ぐの軌道で泳ぐルアーで、水面をウェイクベイトとして使うこともできます。
年内にはトゥルータングステンからもトゥルーライフスイムベイトの4インチ版(3連結)が発売される予定です。こちらはウェキング/スローシンキングとファストシンキングの2タイプが発売される予定です。個人的にはフックがベリー部に1個しかないBBZ-1よりも、フックが2個付いているトゥルータングステンの方が興味があります。
また、同じく年内にはリアクション・ストライクからもBBZ-1シャッドに似たレボリューション・シャッド4インチが発売されます。こちらは4連結で、フローティング、スローシンキング、ファストシンキングの3タイプが発売されるそうです。メガバスって・・・
ヴィクセンの秘密 その2
ヴィクセンはラージマウスだけでなく、スモールマウスもスポッツも本当によく釣れます。ディープのバスまで水面にまでおびき出す強力な存在感があるのです。そういえば、並木さん出演のDVD、”サーフェス・サマー”のアリゾナ編のレイク・スグアロでゲストとして登場するジョン・マーレイもヴィクセンを投げています。
ヴィクセンは一見すると、ただのペンシルベイトですが、かなり完成度の高いルアーです。ボディーは一般的なABS樹脂ではなく、あえてポリカーボネイト樹脂を使用しています。”あえて”と表現したのは、ポリカーボネイト樹脂は硬すぎる素材のため、衝撃に弱く岩にぶつけると簡単に割れてしまうからです。接着も難しくABS樹脂のような伸びもないので、真夏の炎天下の熱で内部が膨張すると、水漏れを起こすこともあります。そんなルアー素材としては欠点の多い素材を使う理由は、硬い素材だけが発する独特のサウンドを出すためです。
テール部のウェイトは大きなタングステン合金のボールです。これが力強く前後にぶつかることで、大きなラトル音を発します。ヴィクセンのボディーはスーパースプーク同様にシンプルで、テール部のラトルルームで発したサウンドは隣の大きなルーム内で大きく反響し、さらに硬いボディ全体に伝達されたボールのぶつかる振動は水平浮きのボディーからさらに水中にインパルス波動となって広く伝達されるのです。ヴィクセンのラトル音は旧モデルのスーパースプークのラトル音にも似ていますが、同じではありません。スーパースプークのラトルボールがスチールボールでルーム内の遊びが少ないのに対して、ヴィクセンは高硬度のタングステンボールで、さらにルーム内の遊びが大きいのでより力強くボールが前後の壁にぶつかります。前後の壁にぶつかる音のピッチも当然スーパースプークと違います。
ヴィクセンの秘密 その1
ボクのブログの中でおそらく一番多く登場するルアーの一つがヴィクセンでしょう。プライベートからトーナメントまで、どこに行くにも必ず持って行って、信頼してキャストし続けられるボクにとっての一軍の中の一軍、ヘビーローテーションがヴィクセンです。プライベートでは数多くのビッグフィッシュを、トーナメントではいつもここぞというときに貴重な1匹をもたらしてくれるボクにとってはなくてはならないコンフィデンス・ベイトです。
たとえば、スーパースプークは水押しの力が強い分、やや浮力を抑えた作りになっています。そのため、やや波気があると、ノーズが水中に突っ込んでダイブしてしまい、一度ダイブすると浮き上がりが悪く、テンポよく左右にウォークドッグさせるのが難しくなります。また、重量がある分、バンク際のシャローなどを狙う場合に、着水音が大きくてバスを散らしたり、しかも着水と同時にやや水中に突っ込むために水面ギリギリのブッシュにフックが絡んだりすることがあります。FLWウェスタンシリーズデルタ戦 3日目レポート
この日のパートナーはなんと児玉一樹さんです。児玉さんは2日目が終わった段階で、41位につけて賞金圏を狙える位置にいます。毎日リミットメイクに成功していて、そのほとんどの魚をワンエリアでスワンプクローラーをメインにキャッチしているそうです。この日もそのエリアを信じて朝イチから向かいました。ただ、この日は前日にも増して朝からすごい風です。まともに釣りができるような状態ではありません。砂煙が舞い上がり続け、目を開けているのも困難な状態です。帽子なんかかぶってられません。
児玉さんは風上となるバンクのウィード際アウトサイドをじっくりとスワンプクローラーのネコリグで釣る戦略ですが、さすがに風が強すぎてエレキを踏むだけでもたいへんで、釣りに集中ができないような感じです。ボクは後ろで気楽に重めのドロップショットで探っているので、釣りだけに集中できるのですが、それでも2人とも1匹のキーパーも釣れません。スピナーベイトでも流してみましたが、反応がありません。3時間近くは児玉さんが自信のあるポイントを釣りましたが、風はますます吹き荒れ、釣りどころでは本当になくなってきました。デルタでなければ、絶対にキャンセルになるような風です。ニュースでは最大風速45マイルだったそうです。
児玉さんは最低でも8ポンドを釣れば、賞金圏のチャンスがあるので、ここで大きな決断をしました。今回の試合では1日も入っていないディスカバリーベイに向かうバックアップパターンに変更です。ディスカバリーベイは広い高級住宅地エリアで、風をプロテクトしやすく、桟橋が無数にあるので、2ポンドクラスまでのキーパーなら、ライトリグで比較的イージーに釣ることができます。実際、風を避けてディスカバリーベイに逃げて来ているボートも多く目にしました。
ディスカバリーベイに到着したころはタイドが低く、思ったほど簡単には釣れません。ノンキーなら入れ食うこともあるのですが、バイトもほとんどありません。それでも児玉さんはスワンプクローラーのネコリグで、小型ながらキーパーをポツポツとキャッチしていきますが、ボクにはアタリすらありません。さすがにライトリグでは日本のトーナメントでトップに立った選手には歯が立ちません。
児玉さんは順調にキーパーをキャッチし、リミットメイクに成功しますが、ボクは完全ノーバイトです。実は児玉さんの釣りを見ていて、ムキになってボクもスワンプクローラーで釣っていたのですが、風の影響でうまく操作ができませんでした。そのとき、同じディスカバリー・ベイにいたジャスティン・カーに「ドロップショットで釣れ」とアドバイスされ、やっと熱くなっていた頭を冷やすことができました。スピニングタックルに5gのやや重めのドロップショットにロボワームをセットし、やっとバイトがとれるようになりました。タイドも上がって来た影響もあってか、食いも立ち始め、終了前の1時間で4匹のキーパーをキャッチすることができました。
なんとか順位も68位まで上がり、総合の年間ポイントも20位でフィニッシュすることができ、ファルコンレイク行きが決まりました。児玉さんには本当に感謝です。児玉さんは5匹で6ポンド7オンスとウェイトが伸びず、賞金圏に1ポンド9オンス足りず、48位でフィニッシュとなりました。




