月別アーカイブ: 2016年4月

フリーリグ その1


フェイスブックやら、いろいろなつながりがきっかけで、昨年から多くの韓国人バスアングラーと知り合うことができました。いつも書いていることですが、バスフィッシングは本当にボーダーレスです。先日行ったメキシコでもそうでしたが、バスフィッシングという共通の話題で、海外のアングラーと酒を飲むのは本当に楽しいひとときです。
韓国の話に戻りますが、昨年秋にバス釣りに出かけ、先月もソウルで行われたフィッシングショーを覗いてきました。そこで韓国のバスフィッシング事情についていろいろ見聞きしてきたのですが、特に興味深いのが、今韓国で流行しているフリーリグ(Free Rig)です。韓国といえば、かつてはジグヘッドワッキーが日本にやってきましたが、今ではこのフリーリグの方が人気みたいです。
フリーリグとは、テキサスリグのスリップシンカーの代わりにナス型や棒状のスイベル付きのシンカーを通すだけのシンプルな仕掛けです。シンカーストッパーは使いません。要はテキサスリグよりもフォール中にシンカーとワームを放しやすく、ワームだけが遅れてノーシンカー状態でフォールさせて誘うのが狙いです。
当然、テキサスリグに比べてすり抜けは悪いですが、シンカーがカバーの隙間に噛むような根掛かりは少ない利点もあります。ズル引くよりはリフト&フォールが基本の誘いですが、テキサスリグよりもより移動距離を抑えて探ることができます。イメージとしてはテキサスリグとジカリグを足して二で割ったようなイメージです。
魚がワームをくわえても、ダイレクトにシンカーの重みを感じないので、食い込みやすいメリットがある一方、フォール中のバイトは分かりづらい面もあります。
そんなフリーリグですが、興味が沸いたので、最近いろいろ試しています。海ではアイナメやアコウを釣りましたし、当然バスも釣りました。よく「ラインが(シンカー部分で)擦れない?」と聞かれますが、ベイトタックルで太めのフロロカーボンでやっている限りでは、まったく気になりません。まだまだ使い込んだと言えるほどではありませんが、いろいろ可能性が見えてきました。今シーズンはまじめにやりこんでみたいと思っています。

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4月10日、テッケル”テイカー”全国同時発売 その2


テイカーはABS樹脂とアルミの複合一枚片ペラのバズベイトとなりました。独特の水カミ音と大きな飛沫(スプラッシュ)、アンバランスなペラの遠心力によって起こる大きなバイブレーションが特徴です。
ヘッドに内蔵したブラスボールにアルミペラが接触するようにすれば、カン高い大きなクラック音をたて、その衝撃によるヘッドのバイブレーションがスカートを不規則にフレアさせます。アルミペラが接触する部分のシャフトにはネジ切りをしていますので、その摩擦でスクイーク音も発生します。
飛行中はペラが回らず、抵抗が小さいので飛行姿勢が安定して、向かい風でもキャストがしやすいです。もちろん、ロングキャストがしやすいです。これは大きな武器になります。
もう一つ、これはボク自身、実際に使って初めて分かった意外な点だったのですが、テイカーは非常に直進性能が高いです。普通に考えたら、片ペラで大きく右や左にカーブして進むと想像しそうなんですが、本当に真っ直ぐリトリーブできます。狙いのトレースコースにしっかりリトリーブできるというのも、大きなアドバンテージとなります。
フックはあえて日本製を使用せず、マスタッドフック5/Oを使用しました。最近、マスタッドフックを使用したスピナーベイトやスイムジグなどを使うことが多く、以前よりもマスタッドフックに対する信頼度が上がったのもありますが、バーブが日本製のフックよりも若干大きめで、バラシが少ないように感じたからです。
最後に。テイカーは決して”ヤバイ”ルアーではありません。そんな安っぽい言葉では片付けてほしくありません。もちろん、世界一釣れるバズベイトでもありません。そんな発言をできるのは、世間知らずの経験の浅いアングラーでしかありません。ボクは違います。世の中にたくさんある名作と呼ぶに相応しいバズベイトをたくさん知っています。ただ、これだけは言えます。唯一無二の使って楽しいバズベイトです。手前味噌になりますが、面白いルアーができたと自負しています。

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4月10日、テッケル”テイカー”全国同時発売 その1


テッケル初のバズベイト、TAKER(テイカー)がいよいよ発売です。4月10日、全国同時発売となります。価格は税抜き1500円、カラーは6色用意しました。
テイカーは最初のプロトができたのが2014年の秋、なかなか時間が掛かってしまいました。きっかけは、皆さんの想像通りで、ワッパープロッパーでした。
1枚の片ペラによるイレギュラーなトルクのある回転に魅せられたボクはワッパープロッパーの虜になって、それこそフロッグを投げるのをときどき忘れてしまうぐらい、どこでも投げまくりました。
ワッパープロッパーはビッグフィッシュもよく反応するのですが、バイトの割にフッキングする率が低く、何度も悔しい思いをしました。さらに琵琶湖ではウィードのゴミなどを拾うと、すぐ回転しなくなってストレスもたまります。そんなわけで、ワッパープロッパーのようなペラが付いたバズベイトがあったら面白いのでは?と思うのは必然でした。
いろいろハンドメイドで試作したのですが、猿マネしてワッパープロッパーと同じPVCのソフトマテリアルで作るのは、過去にこのブログで何度もリバートゥシーをパクリメーカーと罵ったボクとしては、さすがに恥知らずで許されません。
バズベイトとしてのサイズ感では、思うようなサウンドもなかなか得られず、試行錯誤の結果、ABS樹脂とアルミの複合ペラにするアイデアに落ち着きました。この複合ペラは、前後をワイヤースルーにしてリベットで止めるのが、最もシンプルで簡単なんですが、ウィードレス性能を向上させるために、ペラを固定するパーツはABSボディ内に収めることにしました。おかげで金型代が非常に高くついてしまいました。

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