年別アーカイブ: 2009年
ラインスルーなヤツら その2
もう10年以上前の話ですが、12月にレイクフォークに釣りに行ったことがあります。その時期はテールスピンジグのリフト&フォールが定番中の定番で、外道のホワイトバスやクラッピーの入れ食いに混じって、良型のバスが釣れる楽しい釣りを経験しました。
日本ではテールスピンジグって、バス用ではほとんど普及していませんし、今ではむしろシーバス用というイメージが強くなっています。でも、当然のことながらすごくよくバレます。バレやすさはバス以上です。でも、どこのメーカーもラインスルーを出してきませんね。個人的にはすごく不思議です。
ラインスルーなヤツら
喉の奥からFIZZING その2
プス~
タニマチ募集
2009年流行語大賞 in USA
12月になり、今年も流行語大賞がニュースの話題になっています。ボクもこのブログで毎年、独断と偏見でアメリカのバスフィッシングシーンを賑わせた流行語大賞を発表してきました。そんなわけで、今年も考えてみました。”レイク・ビワ”や”フリックシェイキング”なんてのもありかな、なんて思いましたが、大賞は”パンチスカート”にしたいと思います。
パンチスカートは今年生まれたばかりの新メーカー”ペイチェック・ベイツ”の第一弾としてリリースされたものです。要は”ざびえる君”の丸パクリで、ボクも何度か紹介したことがあります。ただ、ざびえる君よりも優れているのは、ビーズ部分が硬い素材でできているので、タングステンシンカーと当たってカチカチと音がする点と、釣れそうなカラーが揃っている点です。
このパンチスカートは間違いなく来年、アメリカでさらに大ブレイクします。きっかけは今年6月に行われたカリフォルニア・デルタのストレーンシリーズでした。プロトのパンチスカートを使ったイッシュ・モンローとバブ・トッシュがパンチングで1位と2位を独占したのです。
約3カ月後の9月、FLWウェスタンシリーズ、デルタ戦ではほとんどのパンチングをする選手が発売されたばかりのパンチスカートを装着しており、トップ10カットした選手のうちパンチングを取り入れなかったディー・トーマス以外のすべての選手がパンチスカートを使用していたのでした。この試合の模様がテレビで放送された後、パンチスカートは一気に全米で知られることとなったのでした。近く、イッシュ・モンロー自身もペイチャック・ベイツとのコラボで限定のオリカラ・バージョンをリリースする予定です。
そして、翌10月のストレーンシリーズ・ガンターズヴィル戦ではクリス・レーンがギャンブラー社のコピー品、KOハングオーバースカート(写真下)を装着したパンチングで優勝したのでした。ギャンブラー社はチャターベイトが流行した際もどこよりも早くコピーを出したように、流行には特に敏感なメーカーです。しかも、パンチスカートよりも少し安く販売するところはさすがです。ちなみにKOハングオーバースカートはジェイソン・クイーンのシグネイチャーモデルとなっていて、真ん中のビーズ部分がラバーでできているのがパンチスカートとの違いです。穴の内径が少し大きくて、フッキング時にラインアイが突っ込んでしまいそうで心配ですが、反対にザップのサスカートのような使い方も可能です。
すでに何社かが追随する動きを見せていて、スキニーベアーからは鉛のボール球シンカーにスカートを巻くタイプをリリースする予定だそうです。アメリカではすでにこれらを総称して”パンチスカート”または”パンチスカートタイプ”と呼ぶ傾向があります。そういうわけで、このパンチスカートをあえて今年の流行語大賞としてセレクトしました。すでに来季に向けてFLWツアープロ、B.A.S.S.エリートプロの多くがパンチスカートを注目しており、パンチスカートは2010年のトレンドになることでしょう。