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バス業界の虚偽表示?


 巷で大きなニュースになっている阪急阪神ホテルズグループのメニュー虚偽表示問題。偽装なのか、誤表示なのか。社長は恥知らずにも、悪意はなく自分たちはド素人集団だから、誤表示だったと言い張っていますが、そんなウソを平気で突き通す根性に悪意を感じずにはいられません。
 でもこの虚偽問題って、バス業界でも結構あるんじゃないでしょうか? いつも気になっているのがタングステン樹脂を単にタングステンと表記している商品が多い点です。タングステン合金とタングステン樹脂は、確かにタングステンを使用しているという点では同じかもしれませんし、間違ってはいないかもしれませんが、商品価値は大きく違います。タングステン合金は高比重で高硬度、つまりコンパクトで感度の高い性能が期待できますが、タングステン樹脂は比重も鉛と同程度で、同じウェイトなら鉛と同サイズかそれよりも大きくなってしまい、感度も低いです。ぶつけたら割れるし、性能的な利点って見当たりません。あえて言うなら、環境に無害?っていうぐらいです。
 そのほか、あえてパッケージにMade in China等の生産国を表記せず、あたかも日本製かのように売っている商品なんかもありますよね。
 まあ、口に入れるようなもんじゃないですから、誰もとやかく言いませんが、景品表示法に違反しますから、もう少しまじめに正確に表記してもいいんじゃないでしょうか?

求むバスオブジャパンの改革 その1


 今年もB.A.S.S.フェデレーション・ネイションのチャンピオンシップが開催されました。残念ながら、日本代表の土屋真一郎さんは55人中54位という結果でした。結果をどうこう言うつもりはありません。アマチュア代表とはいえ、全米各州の多くのメンバーの代表に立った選手が相手ですし、あのアイクやブランドン・パラニュークもフェデレーション出身ですから。
 ずっと以前、このブログでバスオブジャパンについて書いたことがありました。今から7年も前の話です。あれからずいぶん経ちましたし、その間に築山滋さんがバスオブジャパンからバスマスタークラシックに出場するビッグニュースもありました。正直、これでバスオブジャパンの存在が広く知られ、バスオブジャパンの改革が進むことを期待しましたが、その後も、従来通りの運営を続けているようです。
 変わった点としては、ボク自身、今日初めて知ったのですが、バスオブジャパンの公式ホームページが最近できていたことです。一つ大きな前進ではありますが、残念ながらメンバーを募る内容は皆無で、仮に興味を持ってメンバーになりたいという人が出ても、連絡先はいっさい紹介されていません。やはり、相変わらずの閉鎖的な団体のようです。
 公式ホームページのABOUT USには、「アメリカのB.A.S.S. の精神に則り、 バスフィッシングの技術と発想の交換による技術の質・量の向上、 青少年に対する普及、バスと釣り場の環境保護、バスの研究を支援、 することなどを目的としてして活動しています」とありますが、メンバーを募らず、秘かに活動して、この目的が果たせるのかは疑わしい限りです。
バスオブジャパンの公式ホームページ
http://japanbassfederationnation.com/index.html

アメリカの闇


 現地10月13日、ちょうど今日から開催されるバスマスターセントラルオープン最終戦(ミシシッピ州ロス・バーネットリザーバー)のプラクティスのために奥さんと一緒に来てたテキサス州在住のジェイムズ・ジョンソンが、滞在中のモーテル6のパーキングで、彼のバスボートを物色中の何者かに撃たれて死亡しました。彼は今季、2試合終了時点でポイントランキングは11位でした。そして、現地時間の16日、17歳の少年が容疑者として捕まったそうです。なんともやるせない気持ちです。
 今回の開催地の湖の名前であるロス・バーネットはかつての州知事の名前であり、当時強硬な白人至上主義として知られています。非常に微妙な問題なので、言葉を選んで慎重に誤解がないように書きたいですが、ミシシッピー州はアメリカでも特に治安が悪い州の一つであり、ボク自身、可能ならば行きたくない(寄りたくない)州の一つです。犯罪の連鎖を生む大きな要因は、貧困や教育の不十分にあると思います。そして銃の蔓延が、犯罪をより深刻にしています。
 銃乱射事件が多発するたびの銃規制強化を求める声が高まっても、法案としての成立には、全米ライフル協会の大きな抵抗によって阻止され、皮肉なことに銃規制の声が高まれば高まるほど、「買えなくなる前に買っておけ」という買い占め心理が働き、今ではアメリカで銃や弾薬が売れに売れまくって入手困難になっているほどです。そのあおりで、釣り具の売り上げは落ち込んでいるという話まであります。
 今回ボクが訪れたクリアレイクでも、護身用に銃を用意している人がいました。アメリカのトーナメントは華やかさばかりがフューチャーされますが、必ずしも憧れる部分ばかりではありません。

Jig Rig or Jika Rig?


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 先日、ネーミングがバラバラの新リグについて書きましたが、最近のバサーの小野俊郎さんの記事ではリーダーレス・ドロップショットという表記になっていました。もともとはジカリグを前面押しだった?バサーさんですが、やはりジカリグが商標になってしまっては、その商品以外を使っている場合はジカリグという表記はしにくいのでしょうか。ジカリグはもはやリグ名ではなく、あくまで商品名という解釈なのでしょう。最近、あるライターさんと飲む機会があったのですが、その方もリグ名の統一がない今の現状に困っているようでした。
 ますますなんて呼べばいいのか悩ましいリグですが、最近フェイスブックの記事で面白いものを発見しました。オーナーばりさんは本場アメリカではあえてジカリグではなく、ジグリグという表記で販売していますが、ステイシー・キングがYoutube動画でジカリグとして紹介しているんです。
 どうやら、ステイシー・キングが日本人に教えてもらったみたいです。ステイシー・キングはビッフルバグリグの変わりに使っているような感じです。
 これでアメリカでジカリグが浸透すると、やはりジカリグと呼ぶのが一番しっくり来ます。オーナーばりさんは、今からでも遅くないから商標を放棄してくれると、一件落着だと思うのですが・・・。 

ネーミングは慎重に


 いつも思うんですけど、この業界ってみんな仲悪いというか、メディアも含めて旗振り役がいませんね。最近、ますます流行中の新リグ(あえて中立を保って
名無し)についても、名前の統一ができず、非常に業界としてはマイナスです。お互い「オレがアイツより先」とか「オレのの方が優れている」とか「オレのはちょっと違う」とか「アイツが
名付けた名前では呼びたくない」とか、いろいろ事情もあるんでしょうけど、見ていて非常にみっともないというか滑稽です。
 個人的にはジカリグでOKだと思ったんですが、それを商品名(商標登録しているのは知りません)にしちゃあ、他のメーカーさんやそのプロスタッフはジカリ
グとは呼びにくくなります。同じことは以前にもありました。村上晴彦氏が名付けたツネキチリグも、オリジナリティーにリスペクトしたい気持ちはあっても、
結局はメーカー名になってしまっては定着もしません。グローバルな現代では英語表記して呼びやすい名前の方がさらにいいです。結局はドロップショットとか
ダウンショットで落ち着いた感じです。
 そもそもオーナーさんも”ジカリグ”なのか”直リグ”なのかの表記もあいまいで、さらにアメリカ向けにはジグリグとあえて名前を変えて販売しています。
今ではいろんな呼び名があって、若干仕様が違うにせよ、ダイレクトリグ、パンチチョット、ゼロダン、スルーリグ、ワイヤーリグ、チェリーリグと出るわ出るわで、非常にやや
こしいです。ゼロダンみたいな海外で通用しないネーミングはイマイチですし、ワイヤーリグなんて、「タチウオ仕掛けかい!」とつっこんでみたくなるぐらい意味不明でセンスありません。個人的にはスルーリグでいいと思う
んですが、どんなもんでしょう? スルーには形容詞で直通といった意味もありますし、副詞で貫通、突き破るといった意味も連想させます。だからお願いですから、どこのメーカーさんもスルーリグで商標取らないでくださいね。まあ、そうなったらダイレクトドロップショットでDDショットとでも呼びますか・・・。

勝利の味を知る男


Jasonchristie4m2z3897 悪天候で開催が1日遅れて開催されたB.A.S.S.エリートシリーズ、第3戦アーカンサス州ブルショールズ・レイク戦は、ジェイソン・クリスティーが劇的な逆転勝利で幕を閉じました。
 ジェイソン・クリスティーは前の週にビーバーレイクでFLWツアーを優勝しています。FLWツアーの決勝を戦ったジェイソンクリスティーは、結果的にブルーショールズ・レイクに到着が遅れ、公式プラクティスを1日逃して試合に臨んだわけですが、まさにゾーンに入った状態です。
 ジェイソン・クリスティーは、このブログでは何度か紹介したことがありますが、まだ知らない人は大注目です。今季39歳のジェイソン・クリスティーは、すでにバスファンのランキングでトップ10入りする実力派アングラーです。エリートシリーズは今季ルーキーですが、FLWツアーは2008年から参戦、2009年以降は毎年チャンピオンシップに出場し、2011年はハートウィル戦で優勝、年間4位でフィニッシュしています。
 昨シーズンはバスマスターノーザンオープン枠からエリート出場権を獲得した他、ノーザンオープン・デトロイトリバー戦、セントラルオープン、フォートギブソンレイク戦で優勝しています。
 昨年の秋に彼と同じモーテルに泊まることがあって、いろいろ話をする機会があったのですが、そのときはエリートへの転向を考えていました。それでもFLWのチームディールの条件がいいので、まさかのFLWツアーとエリートシリーズのダブル参戦という選択をし、結果的に大成功を収めています。両ツアーを掛け持ち参戦するのは、体力的にも資金的にもかなり厳しいですが、現在エリートシリーズは暫定14位(ルーキーではトップ)、FLWツアーは暫定9位となっています。

進化するAリグ その3


 熱しやすく冷めやすい日本人気質で、すっかりAリグ(アンブレラリグ)はブームが去ってしまいました。別にスレたわけではなく、単純に釣り味が大味すぎて、飽きてしまうというのが大きな理由だと思いますが、大金の掛かったアメリカのトーナメントでは、釣り味なんて言ってられません。釣ったもん勝ちの世界では、Aリグの威力は健在、むしろ昨年以上にパワーアップしている感じすらあります。
 おかげで、PAAでは来季のAリグの使用に関する賛否を問う動きがありますが、どうなることでしょうか? 先週開催されたFLWツアーのビーバーレイク戦も、結局はAリグが上位を独占してしまい、最近の試合はエリートシリーズの除いて、まさにAリグシリーズといった感じです。
 しかも、Aリグはどんどんハチャメチャに進化しています。要はアピール度は高ければ高いほどいいというのが結論で、度を超えた”おふざけ”が結果を出しているからタチが悪いです。
 例えば、ビーバーレイク戦で2位になったショウン・マーフィーは自作のAリグを使用していました。写真を見れば、目を疑いますが、アンブレラというよりはクリスマスツリーという感じの悪ふざけリグです。初めてアラバマリグを見たときも冗談かと思いましたが、このワイヤー10本、ブレード5個もアンビリーバブルです。

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進化するAリグ その2


 いよいよ、B.A.S.S.サザンオープン第2戦がスタートしました。開催地は先週のPAA同様、テネシー州ダグラス・レイクです。PAAの試合ではトップ15人中、14人がAリグを投げていたという話ですから、この試合もAリグ祭りとなるのは必至です。
 進化するAリグというタイトルで、最近のAリグ事情を紹介する予定でしたが、その前にテネシー州のレギュレーションについて紹介します。
 アメリカでは各州でレギュレーションが違い、Aリグはエリートシリーズでは使用が禁止されていますが、他のトーナメントでは、ルールは各州のレギュレーションに準ずる形となっています。
 2011年秋にアラバマリグ旋風が吹き荒れた頃、テネシー州のルールは非常に複雑なものでした。そのルールとは、「ルアーが4個以上付くならフックは1本まで(すなわち、他のルアーはフック無しのダミー)」、または「フック付きのルアーは3個までで、ダミーはいっさい禁止」というものでした。当時問題となったのは、エバースタート・チャンピオンシップが開催されたケンタッキーレイクでの使用でした。この湖はアラバマ州とテネシー州にまたがっていたからです。
Megabass_spark_rig_1303_180_shinfuk その後、テネシー州のルールは変更され、2013年3月1日より、フックは3本までなら、ダミーを付けてもOKになったようです。PAAの写真を見て、ルール違反じゃないの?って思った人も少なからずいたと思いますが、そういうことでした。ちなみにフカシンは3インチスイムベイトを2本ダミーにして、4インチスイムベイト3本をフック付きとして使ったみたいです。

進化するAリグ その1


Paa_douglas_wi3_289 3月25-27日にテネシー州ダグラスレイクで開催されたPAAシリーズ第1戦は、フカシンが見事3日間で67.73ポンドをウェイインし、見事優勝、賞品ナイトロボートZ8/マーキュリーPro XS225パッケージ+5000ドルのキャッシュを手にしました。
  フカシンにとってPAAでの試合はこれが初優勝(過去4位が最高位)です。PAAの試合は日本ではほとんど話題になりませんが、エリートプロ、FLWツアープロの豪華メンバーが顔を揃える試合です。
Paa_douglas_w3_0537 今回の試合は、まさにAリグ(アンブレラリグ)祭りという試合でした。上位陣は全員、アンブレラ系のリグを投入する展開で、フカシンもスパークリグに4インチスパークシャッドと4インチフラッシュJシャッドを使ったそうです。翌週の4月4-6日にはB.A.S.S.サザンオープン第2戦(イヨケン、北嶋一輝さんが出場予定)が開催されますが、すでに多くの選手がアンブレラ系リグを投げているようです。
 ちなみに、アンブレラ系のリグの使用は、B.A.S.S.ではエリートシリーズのみ使用が禁止。オープンの試合では使用可能で、PAAやFLW系でも使用可能です。ただし、各州のレギュレーションに沿った制限を受けることになります。今回開催されたダグラス・レイクは、テネシー州にあるのでフックは3本までということになります。
 2011年秋に登場し、一大ブームを引き起こしたAリグは、その後日本でも大きなブームとなりましたが、今や完全に下火となってしまいました。一方のアメリカでは、昨シーズンのFLW系の試合では、Aリグが多くの試合でキーとなり、先月に開催されたエバースタートのガンターズヴィル戦でもAリグが上位を独占したばかりです。
 元祖アラバマリグは、当初多くのメーカーによって芸のないコピーが作られましたが、その後、アメリカでは多くの進化版が生まれています。

New Melonesが熱い!! その3


1363727229_9045_alex カリフォルニア州の小さなリザーバー、ニューマローニ・レイクの最近のジャイアントスポッツの話題を紹介しましたが、実はこの湖で釣れるのはスポッツだけではありません。ラージマウスもまた、最近ジャイアント級が次々と上がっているのです。
 ニューマローニ・レイクでのラージマウスのレイクレコードは18.11ポンドですが、3月20日、地元のAlex Niapasが17.82 ポンドのビッグバスをキャッチ(写真上)したのです。昨年の11月にも17ポンド4オンスのビッグバスがキャッチされていて、こちらもレイクレコード更新が目前といった感じです。
579121_437718189641074_431981599_n 3月9日に開催されたABAのトーナメントでは優勝ペアは15.32ポンド(写真下)を含む40.50ポンド(5匹重量)という信じられないウェイトで、2位のペアでも10.93ポンドを含む31.86ポンドというハイウェイトの試合でした。ちなみにこの試合、3位のペアは5匹すべてスポッツで、28.43ポンドをウェイインしたそうです。
 とにかく、ビッグバスに沸くニューマローニレイクですが、今年は久しぶりに遊びに行きたいと考えています。