先週末、琵琶湖に釣りに行った際にフィッシュアローのJバズ(ジグスピナー型バズベイト)にザップのパイルドライバー・カウンター(ウェイテッド・スクリューフック)をセットしたバズベイトを試したのですが、これがかなりいい感じでした。残念ながら釣果はありませんでしたが、最近はなかなかイケているスモールサイズのバズベイトが見つからない中、ボクの新しい引き出しの仲間入りに決定です。今回はスイングインパクトを使ったのですが、ワームがファットで重量があるので、飛距離もかなり出ました。
Jバズはジグヘッドをセットするようにデザインされていますが、ウェイテッドフックでもバランスはバッチリです。個人的にはワイヤーからワームが一直線上になるこちらの方がお気に入りです。ウィードレスで使えるので、ヒシモエリアでもストレスなく使えました。
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新たな引き出し
今回のデルタの試合で入れ替えサイズを2匹プレゼントしてくれたのが、ラパラのXラップ・プロップでした。 写真のXラップ・プロップはフック同士が絡まないように、シリコンチューブでフックの遊び幅を制限しています。
スキニータイプのダブルスイッシャーはフロリダでは定番中の定番で、デビルズホースやボーイ・ハウディーはフロリダのショップなら普通に見かけますが、同じアメリカでも他の州ではそれほど目にしません。きっと何かあるに違いとボクも毎度、オキチョビーの試合に持って行くものの、あまり自身のコンフィデンスがなかったり、コアングラーでは使い場に恵まれず、出番がないままでした。
ところが、今年のオキチョビー戦の後、北嶋一輝さんとキシミーで釣りをした際に、彼がXラップ・プロップでグッドサイズを連発させているのを見て、帰国後、タックルウェアハウスで衝動買いしてしまいました。
彼の使い方はかなり力強く、ジュボッ!ジュボッ!とジャークしてポーズが基本で、見ているだけで、こっちまで釣れそうな気になってしまうぐらいいい音をさせているのが印象的でした。
そのXラップ・プロップですが、その後、出番がないままデルタ戦を迎えたんですが、なんとなく、日本から持って行ってまして、プラでも使わなかったのですが、試合中にひらめいて使ったら大正解でした。後ろのコアングラーがバズベイトを投げていて、まったくバイトがないのに、ボクにだけアタリが連発しました。ジャークの仕方が意外に難しく、強すぎると飛び出したり、フロントのフックがラインを拾ったりするんですが、弱いと魅力的に音が出ません。とにかく、激しく、ただし飛び出さないようにの力加減がなかなか微妙で面白いです。
今の日本では、トップウォーターのプロップ系というより水中のスクリュー系の方が出番が多いみたいですし、プロップベイトって、ゴミが巻き付いたり、ラインが巻き込んだり、トラブルが多くて面倒なイメージで、すっかり使わなくなっていたんですが、ボクとしては引き出しが一つ増えた感じで、日本の釣り場でいろいろ試すのが楽しみです。
止められない止まらない
今回の試合でプラから本戦にかけて大活躍だったのがエドモンのクランクでした。昨年のサムレイバンの試合でもエドモンでキッカーに助けられましたが、ボクの中ではエドモンはかなり信頼度の高いクランクとなっています。
特に今回のデルタ戦は、2年前の同時期にコアングラーで出場し、バックシートからフロントをあおりにあおって、暫定トップに立ったぐらいのコンフィデンスを持ったルアーです。今回はボーターで自分の好きなエリアで好きなポジションで投げることができるので、正直なところエドモンが効きそうなところを探すプラクティスをやった感じです。
実際、プラクティス中には明らかに10ポンドオーバーのビッグバスをヒットさせたぐらい手応え充分でした。
試合ではなぜか4-5ポンドクラスのキッカーがボクの選んでエリアでは反応しなくなってしまいましたが、2ポンドクラスのキッカーは毎日15匹ぐらい釣れて、試合であることを忘れてしまいそうなぐらい楽しい釣りができました。
エドモンはフラットサイド系のクランクなので、タイトなアクションをイメージする人がいるかもしれませんが、ロッドティップがブルブル震えるワイドなバタバタアクションです。ボクの場合、ほとんど遠投はせず、手返しよく撃ちまくり、着水後のハンドル5-10回転までで、フラットサイドの明滅で誘い出す感じで使います。ほとんどの場合は、バイトが目で確認できるので、非常にエキサイティングです。
隠れた名品
先日、滋賀県のセブンパームスさんで、懐かしのモンスターキングバズベイトを発見し、最後の1個を購入しました。”懐かしの”と書きましたが、ボクにとっては内緒の一軍ルアーの一つでした。あまりストックがなかったので、1個でも助かります。
以前はスモールサイズのバズベイトがいろいろ発売されていましたが、最近は釣具屋さんを覗いても、ぜんぜん売ってません。フロッグほどではないですが、バズベイトも大好きなルアーです。最近は大きいサイズを使うことが多くなりましたが、スモールバズベイトが威力を発揮する状況って必ずあります。去年のサムレイバンの試合でも、ボーターでもリミットメイクをするのが非常に困難な試合で、このモンスターキングバズベイト(スカート等は交換しています)で、次々とバイトを得られ、結果的に賞金圏にジャンプアップすることができました。
ペラが小さいと、ピンポイントでもしっかり誘える上、ペラの回転半径が小さい分、ゴミを拾いにくいメリットがあります。このモンスターキングバズは、20ポンドクラスの太いラインを使っても飛距離も出て、フックも後方に位置していてフッキングもよく、非常によくできた隠れた名品です。
入手困難が解消
誰にでも一つや二つは欠かせない信頼度抜群の一軍ルアーがあるものです。ボクのブログでは度々登場するフットルースもそんな絶対的エースの一つです。今や入手が困難の初期モデルのボーン素材のフットルースは、どこに行くにも必ず持って行く、本当に頼りになるヤツです(ちなみに現在入手可能な3代目は別物のゴミレベル)。
小粒なのにしっかり飛び、これでもかってぐらい大きなショートピッチの引き波とラトル音で、ビッグバスまで誘い出してくれます。丸呑みされやすくフッキング率がいいのも利点です。ただ、ルアーが小さすぎて大きい(強い)フックが使えない(ノーマル仕様では前後6番フックでも絡んでしまう。シリコンチューブのチューンを施しても前後に5番と6番が限界)、ボーン素材はクローム系カラーのみに使われていたのでカラーが選べない、といった欠点もありました。
それでもフットルースの代わりを務めてくれるようなウェイクベイトは、ボクにとっては長年現れませんでしたが、ついに昨年現れました。それがウェイクマンです。昨年秋に使い始めたので、本格的なウェイクベイトのシーズンでもある梅雨前後にかけて試すのは、今季が初めてとなります。
このウェイクマンは、初期モデルのフットルースをモデルに作られています。といっても、丸コピーではなく、全体にちょっと大きめにできていて、ノーマルでベリーフックが6番、テールフックが5番となっていますが、ベリーフックを5番、テールフックを4番に交換してもフック同士が絡みません。ウェイトがある分、20ポンドぐらいのラインを使ってもキャストが可能です。
ボディーはボーン素材でできていて、アクションやラトルサウンドはフットルースに近いですが、スピードを上げて、水面を飛び出すか飛び出さないかの限界スピードに達すると、絶妙の千鳥アクションまでしてくれます。
ボディーシャッド復活
ボディーシャッドと聞いて、「懐かしいなあ」と感じる人はボクと同じ世代でしょうか? 古きよき時代、当時最も輝いていたブランドがティファであり、そのティファがロボワームにオリジナルで作らせたワームがボディーシャッドでした。
ややファットなボディーにスリムなテールは、当時としては斬新なデザインで、その後の多くのワームが生まれるきっかけとなった名作と言えます。
ボディーシャッドといえば、当時最強の”釣れ釣れ”ワームの代表格でした。まさに最後の切り札。使うことが反則とまで言われ、ボクもよくお世話になりました。まだドロップショットがない時代です。ジグヘッドリグが定番で、ボクはフラット面を底面にするセッティングがお気に入りでした。
そして時代は流れ、ティファがなくなり、ボディーシャッドもまた姿を消してしまいました。ところが、最近ショップでボディーシャッドが復活しているのを知りました。しかも3インチも4インチも。パッケージはその他のロボワームと同じとなり、以前のティファのパッケージではなくなっています(当然ですが・・・)。
うれしいのはカラーが当時のカラーではなく、より”釣れ釣れ”の今風&最新カラーが売っている点です。最近紹介したばかりのアーロンズ・モーニングドーンやアーロンズ・プロマジックまであります。久しぶりにボディーシャッドにお世話になりたくなってきました。
My Best Lure of the Year 2010
入手困難の一軍選手
ずっと以前、イエローマジック(マイケル、リコ)を一軍ルアーとして紹介したことがありますが、実は最近は出番がどんどんなくなっています。というのも、最近は一回り大きいマイケルビッグ系の方が出番が多くなったせいです。
もうすぐ行くレイク・ミード(写真は2年前のミードで釣ったバス)ではポッパーは定番ですが、クリアウォーターゆえにロングキャストできないと話になりません。もちろん、狙ったポイントにキャストが決まらないとバイト数も極端に減ってしまいます。しかも、ラインはナイロンで16ポンドぐらいが当たり前。ボクのようなコアングラーでは、ボートポジションはボーター任せなので、重量があって向かい風でもキャストしやすいマイケルビッグの方が圧倒的に使い勝手がいいというわけです。一回り大きいフックが使えるのも、利点です。
このマイケルビッグって、すごく優秀です。ただマイケルを均等に拡大しただけではなく、ただボディーレングスを伸ばしたイエローマジック2とも違います。ちょっとずんぐりむっくりな形状が飛距離と浮力の両立に成功していて、向かい風でもかっ飛びます。大きすぎず深すぎないカップが控えめなポップ音と絶妙のスプラッシュを前方に高く飛ばします。
ただ、今じゃティファのマイケルビッグなんて、ほとんど入手不可能。中古ショップでごちゃ混ぜで吊されたポッパーたちをドキドキしながらめくり続けても、出会いは空振りばかり。すっかりレア物になってしまいました。幸い、アメリカにはリック・クランから名がついた20ドルオーバーのリオ・リコ(かつてはリコ・グランデなんて呼ばれたことも・・・)が売っているので、どうしても欲しいときはこっちを買いますが、実はマイケルビッグにしかないボクのお宝カラーがあるんです。詳しくは教えられませんが、そのカラーでは、何度もいい思いをしていて、ストックは残り2つとなっています。
マイケルビッグやリオ・リコもホイルフィニッシュはボーン素材、塗装ものはクリアABS素材が多く、そのカラーの違いも微妙に釣果に影響しているように思います。
イエローマジック・マグナムは形状はほとんど同じですが、ラトル音がより大きく、アクションも微妙に違います。どちらが釣れるというよりは好みの違いが出ると思います。ボクはマイケルビッグ派です。小粒のマイケルとイエローマジックなら、イエローマジック派ですが・・・。
メキシコの定番中の定番ルアー その2
ワイルドアイ・スイムシャッドのお作法はリフト&フォールが基本です。もちろん、スローローリングでも釣れますが、このルアーのポテンシャルを最大限に引き出すのは、ディープのリフト&フォールです。最近、ストライクキングのレッドアイシャッドが流行です。このルアーがフォール中もボディをロールさせながら斜め前方にフォールすることがバサーの記事でも紹介されていましたが、ワイルドアイ・スイムシャッドは、まさに同じフォールをします。ラインを張り気味にフォールさせると、ボディーをロールさせ、テールをしっかり振るわせてボトムまで真っ直ぐ落ちていきます。着底後、一定スピードでロッドでルアーを持ち上げ、そのままラインを張ったまま再び着底させるを繰り返します。緩やかなダウンヒルで狙うのが特に有効です。
ラインを緩めすぎると根掛かりするので、気を緩めてはいけません。バイトのほとんどはフォール中にフッと軽くなるか、着底後にラインがプンとはじかれるような感じで出ます。このアタリはフロロでないととれません。そこで素早くフッキングを入れます。この瞬間が快感です。昨年のエルサルトでは17投連続で45~60cmクラスをヒットさせました。ディープのジグフィッシングが得意な人なら、きっと病みつきになる釣りです。
今回、湖北で釣ったパーソナルレコードもこのルアー(4インチサイズ)でキャッチしました。以前から、このルアーの可能性を日本でも探っていまして、ようやく結果を出すことができました。北湖のディープをスイムベイトで真剣に狙っている人は、ほとんどいないと思うので、まだまだチャンスがあるかもしれません。
メキシコの定番中の定番ルアー その1
タイトルがタイミング的に微妙ですが、エルサルトやバカラックなど、メキシコでバスフィッシングをしたことがある人なら、知らない人はまずいないといえる定番中の定番ルアーがストームのワイルドアイ・スイムシャッドです。もし、メキシコに行って、このルアーをキャストせずに帰っていたとしたら、その人は随分もったいない釣りをしたことになります。
ワイルドアイ・スイムシャッドはフックが剥き出しのスイムベイトですが、普通のスイムベイトと違うのが内蔵ジグヘッドの独特のシェイプです。低重心でバイブレーションルアーやメタルバイブのバランスに似ています。ボディーの形状もバイブレーションルアーっぽくて、エッジの効いた背中が水を切り分けて浮き上がりを抑え、ロール系のバイブレーションを発生させます。もちろん、付け根の薄いシャッドテールはスローリトリーブやフォールでもしっかり左右に振ります。いわば、ノンラトルバイブのリアル版といった感じです。市販のプラグはノンラトルのバイブレーションといえども、フックやスプリットリングの擦れる音が発生しますが、これは完全な無音です。